現在、住宅のほとんどに使用されている外壁サイディング。
さまざまな種類があり、それぞれ特徴も違います。
そこで今回は、その中でも今もっとも多くの住宅に使用されている「窯業系サイディング」について特徴やメリットを詳しく説明していきます!
外壁サイディングとは?
まず、外壁サイディングとは外壁に貼る壁材のことを言い、近年では国内のほとんどの住宅に使用されています。
少し前までは重厚感と高級感がある見た目に仕上げるモルタルが主流でした。
モルタルは色褪せや汚れに強く、耐用年数が長いためメンテナンスの周期は外壁サイディングよりも2倍ほど長いと言われています。
しかし、工期に時間がかかるのと費用がかさんでしまうためバリエーションの豊富さや金銭面から外壁サイディングが人気となっています。
外壁サイディングの種類は大きく分けて4つあり、木を使用した「木質系」・塩化ビニル樹脂が主な原料の「樹脂系」・ガルバリウム銅板を使用した「金属系」・セメント質と繊維質を原料とした「窯業系」あります。
窯業系サイディングの特徴について
窯業系サイディングの特徴はデザインのバリエーションが豊富なことです。
その中でもパターンが大きく分けて5つあるのでそれぞれの特徴を解説していきます。
⓵タイル・レンガ柄
欧米の伝統的な住宅と言えばレンガを使用したデザインですよね。
お屋敷風のデザインも窯業系サイディングを使うと安価に実現することができます。
塗装や印刷したものを使用しているものの、レンガ1枚ずつ色合いの差がきれいに表現されていて本物同様の質感を得ることができます。
⓶石積柄
さまざまな形・大きさの石を組み合わせた模様を「石積柄」と言います。
自然物の温かみと岩石の重量感と、どちらの印象も与えることができる人気のデザインになっています。
⓷木目柄
実際の木ではありませんが、木の風合いを感じることができる「木目調」の窯業系のサイディングです。
色を濃く黒や茶色系を使えばシックな仕上がりになりますし、黄色に近い薄い色を使えば本物の木に近い仕上がりにすることもできます。
⓸ライン柄
金属系の外壁材のようなデザインの窯業系サイディングです。
モノトーンのカラーを選ぶと、モダンでスタイリッシュなイメージの家に仕上げることができます。
⓹塗り壁調
左官作業をしたような吹付け、刷毛目仕上げの外観の窯業系サイディングを言います。
場所を選ばず、クセがないため美しい外壁となります。そしてサイディング材の繋ぎ目が目立ちにくいのも特徴です。
⓺コンクリート柄
窯業系サイディングの表面にコンクリートの質感をリアルに再現をしたデザインです。無機質でありながらも、モダンなイメージを与えることができます。
窯業系サイディングのメリット
窯業系サイディングは外壁材の中でも非常に多くの方に選ばれています。そのメリットについてみていきましょう。
コスパがいい
まず窯業系サイディングはコスパがいいので他のサイディング材と比べると初期費用を抑えることができます。
なぜ費用が安いのかというと、ボード自体が工場で大量生産されていて施工が簡単なので人件費が抑えられるからです。
耐火性に優れている
窯業系のサイディングは防火外壁材と呼ばれるほど耐火性に優れています。
そのため住宅がどのくらい火に強いのか示す「耐火等級」で、火災での熱をさえぎる時間が45分~60分の3~4級の窯業系サイディングが多く選ばれています。
デザインやカラーのバリエーションが多い
窯業系のサイディングはとにかくデザインが自由に決められます。
洋風や和風・モダンに加えて、木目調・レンガ調・石柄・タイル柄・ストライプ柄などのデザインから選ぶことができるので自由に外壁を決めたい方にはもってこいです。
工期が短い
塗り壁と比べてほとんど職人の技術力に頼ることなく施工をすることができます。
メーカーで生産されたサイディングボードという板を外壁の大きさにカットをして貼り付けていく方法なので塗り壁より早く作業が完了します。
例として張り替えであれば10日~18日くらい、カバー工法であれば7日~14日くらいで完成です。
窯業系サイディングのデメリット
たくさんのメリットがある窯業系のサイディングですが、デメリットもあります。導入前にチェックしておきましょう。
メンテナンス頻度が高い
窯業系サイディングは外壁材の中でもこまめなメンテナンスや塗装が必要な外壁材になっています。
一般的な窯業系サイディングであれば10年に1度は塗装が必要です。
その時の費用は80万~120万円くらいです。
最近の商品では高耐久性塗料が塗布してあるものや、シーリングがないものも出てきているのでメンテナンスが気になる方はそちらも検討してみることもおすすめです。
熱をためやすい
窯業系のサイディングは蓄熱性があるので熱を持ちやすいです。
夏に家の中が暑くなってしまうので、これを防ぐために、遮熱・断熱効果のある塗料を使用することも増えてきています。
本物とは質感が劣る
デザインのバリエーションは多いですが、やはり本物に比べると質感は劣ってしまいます。
手軽に好きなデザインにすることはできますが、外壁にこだわりたい方は実際に本物のタイルやレンガを見てから検討することをおすすめします。
私たちは外壁サイディングの専門家です
今回は外壁サイディングの中でももっとも多く使われている窯業系サイディングの特徴や種類、他の材料との違いなどについて解説していきました。
これから外壁工事の仕事につきたい、興味があるという方はこういった情報をあらかじめ知っておくと働き始めてから、
建設系の仕事を独立して働く場合にはあらかじめ知っておきたい情報だと思います。
私たちは外壁サイディング専門の施工業者としておもに千葉県、神奈川県を中心に活動しており、現在ともに働く仲間や協力会社さんを募集しています。
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