サイディング職人をはじめとする建築現場の職人の給料は、見習い期間からベテラン職人まで幅があります。
最初は日当10,000円程度から始まり、一人親方になれば日当が20,000円を超えることもあります。
しかし、一人親方になると、道具や作業着といった経費に加え税金も自分で支払わないといけません。
そうなると手元に残る金額はもっと少なくなってしまいます。
実際に手元に残る金額って気になりますよね。
この記事では、サイディング職人の手取り金額について、細かく計算して紹介します。
サイディング職人の給料相場
サイディング工事の職人として働く人の月の収入としては平均200,000円〜450,000円といわれています。
会社によっても異なりますが、1日働いて◯◯円といった日当というシステムになっているところが多いです。
そのため、その人の1日あたりの日当に設定されている額によって収入は左右されるため、給料相場も幅があると考えられます。
実際の例としていくつかの収入例をあげて説明します。
Aさん 未経験・18歳(研修中) 日当10,000円×24日=240,000円
Bさん サイディング工事歴5年・27歳 日当15,000円×24日=360,000円
Cさん サイディング工事歴15年・48歳 日当200,000円×24日=480,000円
このように外壁工事業界において、経験の豊富なベテランは日当が高く設定されているところが多くなっています。
しかし、なかなか仕事を覚えられないまま、ただ経験年数を重ねていくだけでは給料は上がりません。
最初は難しい仕事も場数を踏んで、仕事を覚えながら資格やスキルを磨いていくことで、給料も上がっていくでしょう。
固定費や変動費の算出
サイディング職人の手取りを計算するために固定費や変動費の算出をしました。
固定費や変動費は以下のように定めます。
正社員としてサイディング職人を務める場合
会社員としてサイディング職人を務める場合、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税を固定費として計算します。
健康保険料を月収の10%、雇用保険を月収の0.3%、所得税を月収の5%として計算します。
2023年度の厚生年金保険料率は18.3%で、この保険料率は労使折半のため、労働者が負担するのはその半分の9.15%です。
この記事では労使折半を考慮して計算します。
一人親方としてサイディング職人を務める場合
一人親方としてサイディング職人を務める場合、国民健康保険料、国民年金保険料、一人親方特別加入制度による保険料、所得税、住民税を固定費として計算します。
ここでは国民健康保険料を15,000円、国民年金保険料を16,610円、労災保険料を3,000円、所得税と住民税は月収の10%として計算します。
一人親方の場合は、税金や経費なども自分で計算する必要があるので、以下の変動費も参考にしてください。
変動費
道具・工具費、交通費、作業服・安全装備、通信費、資格取得・研修費、雑費などを変動費と仮定します。
開業当初や始める際には道具や作業着を何着か揃える必要があるため、費用がかかるかもしれませんが、ここでは月額で33,000円で計算します。
サイディング職人の手取り金額
実際にサイディング職人の手取りの金額を計算してみました。
月給24万の見習いの場合
月給240,000円の見習いの場合、手取り額は124,390円となりました。
固定費の合計金額は82,610円、変動費の合計金額は33,000円です。
固定費と変動費の合計金額115,610円を月給の240,000円から引くと、手取りが124,390円となります。
月給が36万円の職人の場合
月給360,000円の正社員の職人の場合、手取り額は275,481円になりました。
固定費の合計金額は84,519円で、変動費は会社が負担するものと考えて今回は考慮せずに計算します。
月給の360,000円から引くと、手取りが275,481円となります。
月給が48万円の一人親方の場合
月給480,000円の一人親方の場合、手取り額は301,390円です。
固定費の合計金額は145,610円、変動費の合計金額は33,000円です。
固定費と変動費の合計金額178,610円を月給の360,000円から引くと、手取りが301,390円となります。
まとめ
サイディング職人の手取り金額について、計算して詳しく紹介しました。
求人サイトのような月給〇〇円という表記よりも詳細にイメージができたと思います。
KRT外装はサイディング専門の施工業者として主に千葉県、神奈川県を中心に活動しています。
現在、ともに働く仲間や協力会社さんを募集しており、一人親方で仕事をしている方も募集しています。
また、独立に向けたサポートもしていますので、ぜひ気になる方はお気軽にご連絡ください。